これまでのキャッチアップタイム
第13回「イライラを爆発させないために」(2023/10/31実施)
これまで「気持ちを言葉であらわそう」や「空気を読む」など、感情をコントロールすることを学んできましたが、
「喜怒哀楽」の中で、コントロールをするのが難しいのは「怒り」の感情ですよね。最近では、すぐに「キレる」人 も多くなってきましたが、以前は「堪忍袋の緒が切れる」という言葉を使っていました。
自分の心を「袋」に例えて、堪忍(怒りを抑えて、他人の過ちや無礼を許すこと)しては「堪忍袋」にためてきました。「堪忍袋」の許容量を越えて袋がいっぱいになり、緒(紐)が切れてしまった状態を指し、「こらえていた怒りが限界に達し、爆発する」ことを意味しています。今回のCUTでは「イライラを爆発させないために」ということで、「イライラをためないポイント」として①「誰かに話しわかってもらう」②「自分で気持ちを切り替える」をグループで実践してみました。人に話したり、深呼吸をしたりすることで、イライラが小さくなることを確認しました。
ストレスに対処する防衛機制では「昇華」として、トラブルの原因になる感情を別の形に置き換え、不適応を減らしていきます。イライラしたときに、イライラを減らす自分なりの方法を考えておきましょう。
第12回キャッチアップタイム(2023/10/24実施)
第12回のテーマは「LINEでコミュニケーションをとるために」です。
前回までは対面でコミュニケーションをとる時のポイントを学んできました。
今回は「LINE」によるコミュニケーションを学んでいきます。今やスマート
フォンはなくてはならないツールとして多くの人が利用しています。元々の
機能である「電話」「メール」の他に「音楽」「動画」「ゲーム」「クラス
ルーム」「インスタ」など、様々な利用方法があります。今回はその中から
「LINEによるコミュニケーション」をとりあげます。「LINE」によるコミュニケーションは対面より難しく、トラブルになることがよくあります。「LINE」もコミュニケーションツールの一つなので、相手のことを考えなければなり ません。「自分だけでわかった」つもりになっていたり、「一方的に送信」したりするのでは「対話」になりません。 当然「悪口を書きこむ」べきではありません。
便利なツールですが、絶対に使用しなければいけないものでもありません。できれば、対面で直接コミュニケーショ ンを深めましょう。
第11回キャッチアップタイム(2023/10/10実施)
文化祭のため、CUTは2週ほどお休みとなりましたが、文化祭の準備やクラス展示などではどのクラスも協力し素晴らしいものが出来ていました。30日の公開時にも、クラス企画を一生懸命運営し、来場者の方々にも丁寧な対応をしておりました。
10月になって1回目のCUTは「空気を読む」です。2000年代後半には女子高生が「KY」と使って流行りましたが、今回は周りの空気(雰囲気)を感じたり、相手の気持ちを考え嫌な思いをさせないさせたりしないように、「空気を読む」ことについて学びました。先月「気持ちを言葉で」でも学んだように気持ちは見えないもの。その「見えない気持ち」を想像して、相手が嫌がることは「しない・言わない」、相手がして欲しいことを「してあげる・言ってあげる」ということが「空気を読む」ということです。
「空気を読むポイント」の中から「相手の好きなものを悪く言
わない」「ネタバレしない」「自慢しない」をワークシートでま
とめ、発表し合いました。今までのコミュニケーションに関する
内容に比べれば、今回の「空気を読む」はとても難しいものです
が、相手の気持ちを考えられるよう少しずつ行動してみましょう。
第10回キャッチアップタイム(2023/09/26実施)
今回は「違う理由を考えてみよう」でした。
前回の「気持ちを言葉であらわしてみよう」では、「気持ち言葉」を学びました。その中で同じ出来事でも人によって感じ方が違うこともわかりました。
ですから、普段の学校生活の中で、「無視された」とか「にらまれた」とか
思っても、自分の感じ方と事実では違う可能性があります。他の視点を考えて
みることで、違う理由がわかれば、自分の勘違いだった、思い過ごしだったと
気づくこともできます。それでも、本当に「無視されている」とか「悪口を言われている」と言う時は、すぐに相談してください。一緒に考えましょう。
またベーシック、チャレンジのクラスでは、第8回で行ったパーソナルスペースを発展させて、他者視点から見たパーソナルスペースとして「距離感マナーを知ろう」を行いました。公共の場での、他者視点から見た距離感や行動を考え、周りを嫌な気持ちにさせない距離感について考えました。私的な場所と、公共の場所での「距離感」を考えることで、「他の人に嫌な思いをさせない」「他の人からおかしいと思われない」行動や距離感を学びました。勝手に人が入ってこない「私的な空間」と、いろいろな人が出入りする「公共の空間」とでは大きな違いがあります。「周りから自分がどうみられているか」を考えて行動してみましょう。
第9回キャッチアップタイム(2023/09/19実施)
今回のCUTは「気持ちを言葉で表そう」でした。
感情は「目に見えないもの」で、自分の気持ちをきちんと伝えることはなかなか難しいものです。今回は、様々な場面を通じて、どのような気持ちになるのか、それを表現する言葉としてどれが一番伝わるのかを考えてみました。
それぞれが感じたことを発表する中で、自分と同じ気持ちを共有したり、同じ出来事でも人によって感じ方が違ったりすることを学びました。
感情は「目に見えない」もので、「様々に変化する」ものですが、その時その時感じたことをはっきりと言葉にして伝えることで、自分の気持ちを相手に伝えたり、相手の気持ちを理解することができます。自分の感情に目を向け、「うれしい」「悲しい」「楽しい」などはっきりと言葉で伝えることを大切にしましょう。
第8回キャッチアップタイム(2023/09/12実施)
今回は「どこまで近づいていいのかな?」ということで、いわゆる「パーソナ
ルスペース」について学習しました。
「パーソナルスペース」は「対人距離」ともいわれ、「安易に踏み込むと他人に不快感」を与えてしまい、他人と接する時に意識しなければいけないものです。一般的な数値では、自分から「350cm以上離れた公衆距離(社会的な関係の相手と接する距離)」、「120~350cmまでの社会距離(会話はできるが双方の手の届かない距離)」、「45~120cmまでの個体距離(手を伸ばすとお互いに触れられる距離)」、「0~45cmまでの密接距離(特に親しい人とのプライベートな距離)」となります。
今回は床にテープを貼って、これ以上は近づいてほしくないという、各自の「パーソナルスペース」を確認し、」たり、落としたハンカチを渡すときの距離感(個体距離)を確認したりしました。ハンカチと渡すのに、遠すぎては渡せないし、近づきすぎては不快になる。「お互いが手を伸ばしたくらいの距離」で渡すということを体験してみました。
パーソナルスペースの距離感は全ての人が同じ広さではなく個人差があります。性格や性別、国籍、相手との関係性などにより大きく変わります。「パーソナルスペース」を知ることは社会やプライベートでの人間関係をよりよくすることにつながりますので、周りの人との「適切な距離」を大切にしましょう。
第7回キャッチアップタイム(2023/09/05実施)
今学期最初のCUTは「仲間に入りたいときは」でした。授業や行事などでグループに入れてもらう時の「言い方」や入れてもらえなかった時の対処法などを学びました。
1学期に「伝えようこころから」や「やさしく頼もう」で学習したことを復習しながら「仲間に入れてもらう」練習をしました。グループを作るときに、自分から「入れてほしい。」とはなかなか言い出しづらいもです。
「断られたらどうしよう。」と心配になると思いますが、断られてしまうことはよくあることです。そのときにどう対応したらいいのかも合わせて学びました。しつこく入れてもらおうとしたり、ふてくされたりしないで、「ありがとう、他の人に聞いてみるね。」「また今度いれてね。」など笑顔で言えるようになるといいですね。
またベーシックの組では「SNSでトラブルにならないために」を学習し、SNS上でのメッセージのやりとりや書き込みをする時の注意などを考えました。
第6回キャッチアップタイム(2023/06/27実施)
一学期最後となるキャッチアップタイムのテーマは「やさしく頼もう」です。前回は先生に助けを求める
ときのポイントなどを学びましたが、今回は友だちの頼むときのポイントを学びました。
「相手の気持ちを考えて」と言うことは何度かお話ししてきましたが、困ったときに相手にやさしく頼んだり、声を掛けたりすることができると、相手に自分の気持ちが伝わりやすくなります。誰かに何かを頼むということは、勇気もいり、簡単にできることではないかもしれません。しかし、相手に頼み事を聞いてもらえたときのホッとした気持ちや安心感は心のささえにもなるはずです。お願いのすべてが引き受けてもらえる訳ではありませんが、安心して学校生活が送れることの一歩になることでしょう。
今学期「キャッチアップタイム」の時間で学んだことは少しですが、学校以外のでの人間関係やコミュニケーションの場が多くなる夏休みには、大事なスキルなはずです。夏休み(7/21~)はまだまだ先ですが、有意義な夏休みになるよう、人とのつながりを大切にしましょう。
第5回キャッチアップタイム(2023/06/20実施)
今回は「困ったときは聞いてみよう」です。
何か困ったことが起きたときに、ひとりで抱え込まずに、先生や大人に質問したり、相談したりすることが
大切です。今回は、SOSを発する時に、どう伝えるかを学びました。
緊急なことはもちろんですが、授業内容への質問とか、大切なプリントをなくしたとか、自分や友だちとではなかなか解決できないことはいろいろあります。先生や大人に質問したり相談したりすることがスムーズにできるようになると、学校生活や日常生活もスムーズに送れるようになってくることでしょう。
◎ 保護者の皆さまには、先日、「埼玉県スクールカウンセラーによるオンライン相談」のご案内をさせていただき
ました。申込は7/10となりますが、夏休み(7/19~)中に相談することができます。ぜひ、お子さまとともに
参考になさってください。
第4回キャッチアップタイム(2023/06/13)
体育祭や面談週間があったため、久しぶりのCUTとなりました。
今回は「伝えよう 心から」をテーマに「話す」ことの大切さを学びました。
そもそも「話をする」のは、①困っていて、誰かに助けてほしい。②自分の話を聞いて
ほしい。③相手に聞きたいことがある。など何かしら目的があるはずです。しかし、自分が
言いたいことを一方的に話せばいいわけでないですよね。相手との距離や気持ちを考えないと伝わるものも伝わりません。相手があっての会話ですので、相手に話を聞いてもらい、
自分の伝えたいことが伝わると、相手との心の距離も近くなってくるはずです。
今回はアクティブだけでなく、ベーシックやチャレンジでも「友だちトラブル」
について、学びました。